目指すゴール
「競争というのは負けてしまう人の方が勝つ人よりもずっと多い。したがって競争が大多数の人に与える影響は、劣等感を抱かせ自信を失わせることでしかないのだ。競争の危険性は、大変多くの人が自分の人間としての価値を勝敗で判断してしまうことにあり、また二流三流のレッテル貼りが問題なのです。」と言った論調を昨今よく目にし耳にしますが果たしてそうなのでしょうか?
私達が生きていくうえで負けたり失敗したりと経験することですが、誰だって失敗したり負けて気分が良い人など一人もいないでしょう。
しかし、人は生きるのです。失敗しつまずき転ぶのです。「私は失敗した」というひとつの出来事に過ぎなかったものが、「私は失敗者だ!」の烙印を押すことが問題なのだと思います。
前回にも書きましたが人は失敗し学び成長するものです。大きく落ち込み涙することもあるでしょう。口惜しくて布団に入って眠れぬまま朝を迎えることもあるでしょう。
失敗するのは自分の能力や可能性に欠ける失敗者だと烙印を押してしまえば、それを乗り越える手立ても見つけられず挫折が大きな心の傷となり本当に落伍者となってしまうことでしょう。
私の様に戦後ベビーブーム世代は競争は当たり前(競争の意識は当事者はない)の現象で、先輩、同輩からの多くの学びがあり先輩の失敗を見て学び自分自身の失敗(身を切る痛み)から多くさん学んだのを覚えています。
何かを為す達成するためには口惜しさを味わい、辛抱、忍耐の心何事にも負けない不屈の精神と断続、持続力が大きな力となり自分の目指すゴールへとたどり着くものと思っています。
次回につづく。

