十分にいいもの
「我社の商品が競合よりも良くて、お客さんも満足。」
しかし、「競合が弊社よりも多くさん売っている」なら・・・それは商品・サービスの質を高め続けても、あまり意味が無いサインかも知れません。
これ迄の延長線上でより、「良質で優れた商品サービス」を高めて提供していても、お客さんは全然評価をしてくれません・・。
「他との違いは何か?」「何が他の商品と違うのか?」
「お客さんからしたら違いが判らない」のです。
ビジネスで経済学者や評論家、経営の権威者達が、「素晴らしいものだけが十分なものである」「素晴らしいものでなければダメだ」
「神のような完璧さからの逸脱は許されない」などと説いて回っているのを聞くことがあります。
重要なのは、本当の成功はどのようにして達成するのかを示していないのです。
自分が意図した通りに物事が進まないのは、私は好きではありませんが、でも私は何時も妥協しています。
それは「素晴らしいもの」ではなくても「十分に良いもの」と思えるものを求めているのです。
「神のような完璧さからの逸脱は許されない」のなら事業は成り立ちません。
技術革新やイノベーションは日進月歩です。
未熟なものを多久さん積み重ね乍らも、下らないものを受け入れてしまわないようにするのです。
「下らないもので、それで良い」ではありません。
それは「十分に良いもので、それでいい」なのです。
次回につづく。